第35回花葉会海外園芸事情調査ツアー
「東」ブータン
「照葉樹林と伝統文化」
植物観察旅行
2026年5月9日(土)〜5月17日(日)9日間
企画:花葉会・海外調査委員会
東ブータン

「幸福の国」ブータンの中でも、手つかずの大自然と素朴な魅力が色濃く残るエリア、それが東ブータンです。
西・中央ブータンに比べてチベット文化圏の雰囲気が薄れ、インドや東南アジアの香りが漂い、より多民族・多文化が混じり合う独特の異空間を形成しています。
この地域は、織物(ブラ、キラなど)や漆器、木工品といった伝統工芸の産地として知られ、カリンやラディ、コマなどの村々では、伝統的な染織や技術に触れることができます。
特に東ブータンの中心地であるタシガンは、活気あるバザールが広がり、人々の生活が息づく場所。また、ルンツェ地方は王室の故郷であり、「ブータンで最も美しい」と言われるルンツェ・ゾン(要塞兼僧院)がそびえ立ちます。さらに最奥の村タシ・ヤンツェは、ネパール式の大仏塔チョルテン・コラや木地師の町として有名です。
標高の高い峠を越える長い道のりですが、それゆえに外国人観光客が少なく、貨幣経済にあまり支配されていない、ブータンのより素朴な農村風景に出会うことができます。
「東ブータンの人はとても親切」と言われるように、訪れる旅人を優しい笑顔で迎えてくれる、温かな人々が暮らすアジアの秘境です。大自然の中で、ブータン人の飾らない日常と、心に響く「幸せ」の原点を感じてみませんか。