第35回花葉会海外園芸事情調査ツアー

「東」ブータン

「照葉樹林と伝統文化」

植物観察旅行

 

2026年5月9日(土)〜5月17日(日)9日間

企画:花葉会・海外調査委員会

★ まさに秘境・「東ブータン」自然観察の旅へのお誘い!

 

花葉会ツアー(花葉会海外園芸事情調査)は毎回おおぜいの人にご参加いただき、みなさまには厚く御礼申し上げます。
今回ご案内するのは、滅多に行けない「東ブータン」です。ブータン王国はヒマラヤ山脈の南麓に位置する、九州より少し広いくらいの国土面積の小国です。人口は75 万人ほど、首都は西部のティンプーです。標高は南部の100m ほどからヒマラヤのGangkhar Puensum 山の標高7,570m まであり、3,000m を超える地域は高山・ツンドラ気候、1,200m~3,000m の地域は温帯モンスーン気候、1,200m 以下の地域は亜熱帯モンスーン気候です。国土の65%が森林に覆われ、主産業は農業、赤米や白米が主食です。

 

今回訪問するのはブータンの「東部の温帯モンスーンにある照葉樹林が広がるエリア」です。飛行機でインドのニューデリーに入り、翌日アッサム地方の中心都市クワハティへ飛び、北へ陸路をとり、ブータンに入り、国境の町サンドラップ・ジョンガールで宿泊します。3 日目からが植物探索の本番、タンガンから西へトムシン峠(3,650m)まで、3 日を掛けて足を延ばします。例年のごとく自然探索をしながら、また草木染の絹織物や漆器、国教の仏教の寺院などの文化に触れながらの旅路になります。

 

東ブータンは観光客もほとんど訪れず、まさに秘境といえる地域です。今回はブータンの中心を東西に走る国道沿いの自然探索が中心で山登りもありませんが、豊かな自然があり、それで満足できる花の旅になると思います。また、例年のごとく皆さまと過ごす時間も楽しみです。

 

今回もまた花葉会らしいツアーに仕上がりました。多数の参加を望みつつ、ここに2026年花葉会ツアーをご案内申し上げます。

 

花葉会・海外調査委員会

(山野草の開花は季節・天候により左右されますのでご了承ください。)

東ブータン

 

 

「幸福の国」ブータンの中でも、手つかずの大自然と素朴な魅力が色濃く残るエリア、それが東ブータンです。

西・中央ブータンに比べてチベット文化圏の雰囲気が薄れ、インドや東南アジアの香りが漂い、より多民族・多文化が混じり合う独特の異空間を形成しています。

この地域は、織物(ブラ、キラなど)や漆器、木工品といった伝統工芸の産地として知られ、カリンやラディ、コマなどの村々では、伝統的な染織や技術に触れることができます。

 

 

 

特に東ブータンの中心地であるタシガンは、活気あるバザールが広がり、人々の生活が息づく場所。また、ルンツェ地方は王室の故郷であり、「ブータンで最も美しい」と言われるルンツェ・ゾン(要塞兼僧院)がそびえ立ちます。さらに最奥の村タシ・ヤンツェは、ネパール式の大仏塔チョルテン・コラや木地師の町として有名です。

 

 

 

 

 

標高の高い峠を越える長い道のりですが、それゆえに外国人観光客が少なく、貨幣経済にあまり支配されていない、ブータンのより素朴な農村風景に出会うことができます。

 

「東ブータンの人はとても親切」と言われるように、訪れる旅人を優しい笑顔で迎えてくれる、温かな人々が暮らすアジアの秘境です。大自然の中で、ブータン人の飾らない日常と、心に響く「幸せ」の原点を感じてみませんか。

 

 

 

スケジュール

旅費